HDREは、High Dynamic Range Enviromentsの略で、HDRIを使った環境ってことのようです。
HDRIは、ハイダイナミックレンジイメージの略で、32bit画像のことです。
逆に通常の8bit画像は、ローダイナミックレンジイメージでLDRIって言います。
HDRIは、広い色域を持っています。例えばHDRI画像の太陽はモニタでは白に見えますが、画像はもっと明るい情報を持っているので、ライティングに使うには都合がいいわけです。
このように画像を背景に読み込んでライティングに使うことをイメージ・ベースド・ライティング、略してIBLと言います。
このことから、HDREは、HDRIを使ったIBLと言えなくもないでしょう。
IBLの効果として上げられるのは、
1、画像の明るさや色によって放出される光、つまりライティング効果。
2、映り込みの効果。
3、背景としての効果。
一般的には、パノラマのHDRI画像を背景に読み込んでIBLに使用しますので、この3つの効果をすべて一枚のHDRI画像に委ねるわけです。
しかし、実際にはこの3つ効果が必要とする画像サイズやタイプには違いがあります。
まず、ライティングの効果では360度すべてから明るさや色によって光が空間に放出されるので光はかなりミックスされます。したがって、それほど細密な情報は必要がないので画像サイズは小さなものでも問題ないです。
次に映り込みの効果では、クロームメッキのマテリアルや車などのオブジェクトはかなりはっきりと背景が映り込むのでそれなりに高画質な背景画像が必要になります。しかし、そうはいっても背景の一部分が映り込むのではなく、わりと広範囲が映り込むのでそれほど大きな背景画像を必要としません。
最後に背景としての効果ですが、パノラマ画像の一部分が背景として使われます。基本的な考え方として画面に入っている背景の部分の解像度はレンダリングサイズと同じぐらいかそれ以上のサイズが必要になります。
さて、HDRI画像はいろいろと販売されていますが横が6000ピクセル前後のものが多いようです。大きなもので10000ピクセルぐらいでしょうか。パノラマ画像は縦1に対して横2の比率になるので、横6000ピクセルの画像は6000×3000になります。横10000ピクセルの画像は10000×5000になります。
10000×5000もあれば十分な気がしますか?web用画像なら十分でしょうけど、印刷原稿なら解像度不足です。
まず、ライティング効果ですが、10000×5000ではかなりのオーバースペックです。ライティング効果だけなら600×300ぐらいでもほとんどの場合問題ないでしょう。
次に映り込み効果ですが、これも少々オーバースペック。ほとんどの場合10000×5000は必要ないはずです。
最後に背景効果ですが、これが全然足りません。背景として画面に入るのはパノラマ画像の一部分ですので、いくら10000×5000といっても解像度が足らないわけです。
また、映り込み効果と背景効果はHDRI画像でなくてもいいわけです。
このことから最近は、パノラマのHDRI画像と、実際の背景にしようするLDRI画像が数種類がセットになって販売されているものも多くなってきました。
いやぁ〜、悪い癖で話が長くなってきましたがもう少しお付き合いくださいね。
さて肝心のHDRI Kitですが、ただのHDRI画像集ではなく以上のことを踏まえたインテリジェンスな構造を持っています。
プリセットからHDRE Kitのシーンを読み込むと、ライティング用、映り込み用、背景用に最適化された環境が自動的にセットされます。
ライティング、映り込み、背景が別画像なので個々にコントロールできるのもいいですね。
それと、そのシーンに最適化したDirectional Lightもセットされます。
実際に背景としてレンダリングされる画像は350dpi換算でA4サイズぐらいまでは大丈夫です。
もし、パノラマHDRI画像だけでこれだけのクオリティを確保するなら40000×20000以上の画像が必要になるはずです。
前回のHDRE Kitを使った画像がやけに高画質だったのはこういう理由があるわけです。
なんかレビューというより、予備知識的な解説になってしまいましたが次回からはレビュー的な内容にしていくつもりです。
反省!
HDRIは、ハイダイナミックレンジイメージの略で、32bit画像のことです。
逆に通常の8bit画像は、ローダイナミックレンジイメージでLDRIって言います。
HDRIは、広い色域を持っています。例えばHDRI画像の太陽はモニタでは白に見えますが、画像はもっと明るい情報を持っているので、ライティングに使うには都合がいいわけです。
このように画像を背景に読み込んでライティングに使うことをイメージ・ベースド・ライティング、略してIBLと言います。
このことから、HDREは、HDRIを使ったIBLと言えなくもないでしょう。
IBLの効果として上げられるのは、
1、画像の明るさや色によって放出される光、つまりライティング効果。
2、映り込みの効果。
3、背景としての効果。
一般的には、パノラマのHDRI画像を背景に読み込んでIBLに使用しますので、この3つの効果をすべて一枚のHDRI画像に委ねるわけです。
しかし、実際にはこの3つ効果が必要とする画像サイズやタイプには違いがあります。
まず、ライティングの効果では360度すべてから明るさや色によって光が空間に放出されるので光はかなりミックスされます。したがって、それほど細密な情報は必要がないので画像サイズは小さなものでも問題ないです。
次に映り込みの効果では、クロームメッキのマテリアルや車などのオブジェクトはかなりはっきりと背景が映り込むのでそれなりに高画質な背景画像が必要になります。しかし、そうはいっても背景の一部分が映り込むのではなく、わりと広範囲が映り込むのでそれほど大きな背景画像を必要としません。
最後に背景としての効果ですが、パノラマ画像の一部分が背景として使われます。基本的な考え方として画面に入っている背景の部分の解像度はレンダリングサイズと同じぐらいかそれ以上のサイズが必要になります。
さて、HDRI画像はいろいろと販売されていますが横が6000ピクセル前後のものが多いようです。大きなもので10000ピクセルぐらいでしょうか。パノラマ画像は縦1に対して横2の比率になるので、横6000ピクセルの画像は6000×3000になります。横10000ピクセルの画像は10000×5000になります。
10000×5000もあれば十分な気がしますか?web用画像なら十分でしょうけど、印刷原稿なら解像度不足です。
まず、ライティング効果ですが、10000×5000ではかなりのオーバースペックです。ライティング効果だけなら600×300ぐらいでもほとんどの場合問題ないでしょう。
次に映り込み効果ですが、これも少々オーバースペック。ほとんどの場合10000×5000は必要ないはずです。
最後に背景効果ですが、これが全然足りません。背景として画面に入るのはパノラマ画像の一部分ですので、いくら10000×5000といっても解像度が足らないわけです。
また、映り込み効果と背景効果はHDRI画像でなくてもいいわけです。
このことから最近は、パノラマのHDRI画像と、実際の背景にしようするLDRI画像が数種類がセットになって販売されているものも多くなってきました。
いやぁ〜、悪い癖で話が長くなってきましたがもう少しお付き合いくださいね。
さて肝心のHDRI Kitですが、ただのHDRI画像集ではなく以上のことを踏まえたインテリジェンスな構造を持っています。
プリセットからHDRE Kitのシーンを読み込むと、ライティング用、映り込み用、背景用に最適化された環境が自動的にセットされます。
ライティング、映り込み、背景が別画像なので個々にコントロールできるのもいいですね。
それと、そのシーンに最適化したDirectional Lightもセットされます。
実際に背景としてレンダリングされる画像は350dpi換算でA4サイズぐらいまでは大丈夫です。
もし、パノラマHDRI画像だけでこれだけのクオリティを確保するなら40000×20000以上の画像が必要になるはずです。
前回のHDRE Kitを使った画像がやけに高画質だったのはこういう理由があるわけです。
なんかレビューというより、予備知識的な解説になってしまいましたが次回からはレビュー的な内容にしていくつもりです。
反省!
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